妄想心酔図書館

鍵をなくした日記帳

桃いろの骨

  各話に“桃”を散りばめた短編集
久世輝彦「桃」


 薄闇に光る水晶玉の数珠・腐った桃・水蜜桃など怪しく仄暗い雰囲気漂う小説。濃密な世界に誘われる本書を読んでると脳内が薔薇いろ、桜いろに染まるようなそんな感じ。

 明日は春嵐だそうです。緑の風かな。